自分が学生の頃のことはあまり覚えていないんだけど、大人になってから読んだら、よみながら鼻息荒くなった。何が好きって、「私(わたくし)はその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。」っていう書き出しがもう好きだし、終わり頃の「記憶して下さい。私はこんな風にして生きて来たのです。」っていうところも好きだ。すごく好きだ。もうたまらん感じ。先生とKが、というよりは、私(大学生)と先生の会話とかが大好き。私の押しの強さが好き。そしてよわっちい先生。封筒には収まらないだろ!と言う量の手紙を私に送りつける先生。大好き。いまだによみながらこんなにどきどきする本もそうない。しかも何回か読んでいるのに、読むたび(いろいろ違った意味で)どきどきする。
最近久しぶりに『こころ』見たので、吐き出してみました。