key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

ふたりの秘密

こゝろ (角川文庫)

こゝろ (角川文庫)

読み返すともれなくわくわくする一冊、漱石の”こころ”について、先日男子高校生たちとお話ししていました。
Kの遺書の中にお嬢さんの名前が無かったのはどうしてだろうねぇということを話していたなかで、「もしかして、お嬢さんというのは本当はどうでも良くて、Kと私はお互いに好きだったんじゃないですか」などということが結構マジ顔で語られたので、大変驚いてしまいました。
それも一人じゃなく、ネタっぽく思いついたというわけでもなく。
まあしかし、ヒロイン*1そっちのけで男同士で盛り上がってる話なのはあらがいようのないことなので、そう思われても仕方あるまい。

*1:静は本当にヒロインなのか?ヒロインはむしろ語り手の私?とうっかり思うよ。