『すいか』1
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2003/12/21
- メディア: DVD
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ずっと貸し出し中で、ようやく1巻めを借りられた。
信金従業員の小林聡美が主役で、同期の小泉今日子が三億円を着服して逃亡するところから話が始まる。
市川実日子が父親に押しつけられて管理している下宿『ハピネス三茶』が舞台。住人は学生時代から下宿している大学教授浅丘ルリ子と、人見知りの漫画家ともさかりえ。
人物の絡まりかたが巧みで、台詞には名言が多い。特に浅丘ルリ子は、生きることに不器用な登場人物たちに居場所を与える役割を担っている。ひとによっては、教訓めいたところのある台詞が鼻につくこともあるかも知れないのだが、しみじみ面白いドラマで、引き込まれる。あっという間に三話分見終わってしまった。
話自体も面白いのだけど、キャストの着ている洋服がいい。特にともさかりえの着ている服がとてもかわいらしくて、似合っている。小林聡美の服も、古くさいスタイルで野暮ったいものが多いのだけど、彼女の役柄(その性格)にはとても合っている。
あと、私は古い家が好きなので、ハピネス三茶の建物自体がとても好き。年代物の、飴色の柱とか、擦れたような畳の間なんかを見るだけで、楽しかったりする。
管理が大変と思うものの、古い家の方がなんとなく安心できるので、自分でもツタの絡まるような年代物の家に住みたいと思うくらいだけど、最近は、古い家自体なかなかないよなぁ。
すごく面白いのだけど、キャストの年齢層も高く、話も地味なので、これは視聴率がとれなかったのも、何となく頷けるかも。いま、土曜9時枠は、こども向けっぽいのも多いから、こういうしみじみ面白い話は、どんどんやりにくくなっているのかも知れないなぁ。