key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

『沿志奏逢3』

沿志奏逢 3

沿志奏逢 3

いくつか聴いてみたい曲があったので、聴いてみた。悪くないのだけど、なんというか、申し訳ないことに大変カラオケくさい。何回かリピートしながら、「どうしてこうカラオケくさいというか、歌謡曲臭がするのか」と考えてみたが、ヴォーカルが悪いというよりも、バッキングが悪いんじゃないだろうか。演奏ではなく、要するにアレンジが。櫻井氏は、それぞれ相性はあるものの、どの曲も器用にこなしている感がある。
一曲目の『ハートビート』とかは、たぶん相性が良かったのか、そんなに違和感ないのだけど、次の『ステップ!』は……。だれも櫻井氏に、清志郎の物まねを期待はしていないと思うのだが。『若者のすべて』は悪くないものの*1、オリジナルのイントロとは変更されていて、ちょっとがっかり。あの、イントロの鍵盤の音がいいのに。まあ、これは個人的な感想なんだけど。
聴きたいと思っていたsyrup16g『Reborn』は、いい曲だった。でもざらっとした感触のあるオリジナルの方が、これはずっといい感じ。syrup16gは近々再発があるらしいけど、探して聴いてみたいと思った。
ヴォーカルの特色ももちろんあるんだけど、バッキングも本当に大事だな、と今更のようなことを考えた。
フジファブリックRADWIMPSsyrup16gも、ヴォーカルには特徴があるけど、それがいいからって、このCDのバッキングにオリジナルの声を合わせても、たぶん合わない。おそらくもの凄く違和感があるんじゃないかなぁ。
ああ、でもこれは、やっぱりプロデュースの問題のような気がします。

*1:ていうか、アルバムプロモーション時には、この曲が一番露出が多かったように思うので、たぶん、このアルバムの中ではシングルで切ってもいいくらいのプッシュ曲なのではないか。それなりに出来はいい。