key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

あるものを好きになれない悲しさについて

 一応本についての話題なのだけど、何という本についてなのかは伏せておきたい。
 いくつか本(ここではBL系)のレビューをしているブログをチェックしているのだけど、あるブログで「何度読んでも面白い」と言われている三巻物の本をあるとき読んだ。三巻物とは言っても、長編ではなく、同じキャラクターを使用した短編集が3冊というものである。よく名前を耳にする作家さんで、一度読んでみたかったので、あるとき思い出して手にしてみたのだけど、これが……私にはあんまり面白く読めなかったのである。
 キャラクターはなんとなくテンプレっぽい*1感じもするけれど、魅力的だと思ったのだが、なんかどうにも話を楽しめなかったのだった。801だからそれで正しいのかも知れないのだが、話に落ちがついていない。「あれ、これで終わり……?」と、寂しい気持ちになったり。
 単にそのレビューをした人と、私は志向するものが違うということなんだろうけど、その小説について(またはそれを漫画化したものについて)あまりにも悪い話が入ってこないので、「あれ、もしかして面白くないのは私だけか?」という気になったりもした。
 こういうのって、大変寂しいのだけど、何度思い出しても、その話を面白いと思えない。もう致命的に合わないのだと思った。
 好きだという人の気持ちはわかる。でも私が読みたいのは、そういう話じゃない。要するに、そう言うことだ。
 でも読みながらもの凄く悩んでしまった。
 どうして私はこの話を楽しめないのか。私はいったいどういう話を面白いと思って読んでいるのか。なんかそんなことを考えて3冊読み終えたのだった。


 本読んで寂しくなるのはこういう時だったりする。
 

*1:世間知らずのツンデレでマイペースなお坊ちゃん受けとクールでワイルドでおまけにインテリで、あるときには大変情熱的な庭師。この紹介でなんのことかわかる人もいるだろうし、好きな人もいるだろうが、ごめんなさい。私は駄目でした。キャラは嫌いじゃないのに。