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ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島 [DVD]

　原作から脱落し、アニメも追いかけられない私がワンピについて語る資格はないが、「怖い」というより「重い」映画だった*1。テレビシリーズを見ていて、その延長を期待してきた人は、この絵は少し疑問がわくかも知れない。私はこのところ細田作品をいくつか見てきているので、その流れで見たけど。
　とにかく青が印象に残る。海の青、空の青。とても鮮やか。白い航跡が一本伸びるところなどとてもきれい。
　しかし中身を振り返ったときに、やっぱり重い印象が残る。金子さんは友達と一緒にこれを見に行って、会場には他に子供達がたくさん来ていたらしいが（その日はどんよりした天気だったように思うが）、疑問が解決されないところもあるし、単純に楽しい映画ではないので、「オマツリ」という語の持つ楽しげな感じと、展開される物語のギャップに驚いてしまった子もいたんじゃないだろうか。ボートのレースとか、料理の場面とか、アニメとして見応えのあるところはたくさんあるけど。森の中にはいるところが、もろCGで３Dだったのはあまり印象よくなかったけど。
　ただ、この話で扱われていることについて、考え続けることは無駄なことじゃないので、子供達の頭の中に残って、いつかそのことを思い出す日が来るかも知れないと思うと、意義のある映画なのかも知れない。
　監督インタビューなど読むと、この映画には監督の私的な思いがものすごく込められているらしいのだが、細田さんはジブリだけではなく、村上隆に対してもなにか思うところがあるのではないかとつい考えてしまった。だってあの花はさ、村上隆の花とそっくりな気がす（ry）……いや、花がね、口をもぐもぐさせているところはとてもかわいかったですよ(笑）。
　とりあえず私は、オマツリ男爵があの花をくっつけるに至った経緯*2を知りたかったかも。
　もう一回見て返そうかな。

*1:ちなみに子供達が「怖い」と言っていたのは、例によってルフィの身体が伸びるところ。ちょっとこれまでになかったようなところまで伸びていたから……らしい。あと、花の本性が出るところ

*2:理由はわかったから、詳しいいきさつを。どうでもいいことだろうが