key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

読書記録

動物園で逢いましょう

動物園で逢いましょう

今日読了。
完全にお風呂本*1と化していたので、いつ読み始めて何ヶ月かかったのかよくわからない。葉山くんはあいかわらずみんなに愛され、かわいがられているけど、少しずつアナリストらしくなっていく。葉山くんと元新聞記者の老人が動物園で会うシーンは、どれも結構好きだった。収録されているのは書き下ろしが三つと雑誌掲載されたものが四つ。雑誌掲載されたものの間を埋めるように書き下ろしがされていて、ゆるゆると時間が進んでいく。いまはあまり鼻息の荒くなるような小説を読みたくはないので、丁度よかったかも。
これで鉱物シリーズは、あとは『夢の中の魚』を読むだけになった。これはまあ、そのうちに。いまは後回しにしているものがたくさんありすぎるので。

あと、今日は実はあるBLのシリーズものを読み終えた。
一応三冊*2で完結しているものらしい。その三冊目を三分の一くらい残して放置してあったのを、決心して読んだ。
一流大学卒のエリート庭師×ツンな御曹司の結構メジャーなシリーズのようなのだけど、う〜ん。私には今ひとつだったかも。↑で「鼻息の荒くなるようなものは読みたくない」とか書いているわりに、BLは結構波瀾万丈であって欲しいのかも。
勝手だなぁ。
いろいろ思うところはあったのだけど……。
御曹司は孤独であるほかには、何もかもに恵まれており、周囲からも大概のことは許され、攻との関係も温かく見守られているので、基本的に破綻するところがないのね。いつどこから読んでも小さな波風が立つほかには幸せな2人の関係は変わらないので、読む側は期待を裏切られたりすることがない代わりに、まとめて読んでいくとちょっと単調に思われたかな。ツン受がわりに簡単に気を失ってしまったりもするのでなぁ。

分冊文庫版 絡新婦の理(一) (講談社文庫)

分冊文庫版 絡新婦の理(一) (講談社文庫)

これもついでに読了。
京極堂シリーズについては、『鉄鼠の檻』まで続けて読んだところで、とりあえず目的を達成したこともあって、ちょっと息切れをしていた。というか、満腹気味だったというか……。
どうもやはりこの人の書く小説の出だしが、(私にとっては)もったいぶった風に思われ、やや入りにくい。ここまで同じパターンで(シリーズだから仕方がないのだろうが)展開して来ていたので、ここまで来てなかなかページを繰る手のスピードが上がらなくなってしまっていたのだった。
そんなこともあり、今日の一冊目(『動物園で会いましょう』)同様、お風呂本と化していたため、たいして厚い本ではないにもかかわらず、読み終えるまで何ヶ月かかったのかさっぱりわからない。
分冊だとこれは全4巻なのだけど、果たして四を読み終えるまでにどのくらいかかるのだろうか……。今のところは皆目見当がつかない。

*1:湯船に長時間つかるための読み物

*2:短編集×3