key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

「若い」という言葉の意味は。

11日の朝だったと思うんだが、朝ご飯を食べながらテレビを見ていたら、小泉今日子が出てきた。最近は舞台によく出ているというはなし。で、
「昔は「かわいい〜」と声がかかっていたのに、最近は「かわいい〜。若い〜」といわれるようになったんです。若いときには「若い」なんて言われませんよね。私もそう言うところまで来たかと思いました」(以上朧気な記憶による)
と、いうような話をしていて。まあ、そうだよな、と思いました。実年齢よりは外見が確実に若いから、ことさら言われるのであるよ。
そのテレビを見た日の午後に、私はカットをしに行ったのですが、その際にお店の人に「そんな大きなお子さんがいらっしゃるお年だったんですか」と言われて、ちょっとむずがゆい気持ちになった。
もともと地味な老け顔で、高校生の頃から実年齢よりいくつか年上だと思われていたから、こういうコメントはすごく珍しいのね。基本的に言われ慣れていない。
その日はまた珍しく他にも褒められたこともあって、家に帰ってから、旦那にその話をしたら、「それは今朝のテレビの話と同じだろう」と突っ込まれて、「まあ確かにそうですが」と返す言葉がなかったのだった。
しかし日本において実年齢よりも年上に見られて、いいことなんてそうないのね。「若い」ことがことさらアピールされたりするのは、やはり優遇されることがあるからのような気がするけど。特に女は。「いい年」というのは、その裏返しというか、「お前はもう若くないんだから、若いふりをするな。自重しろ」というニュアンスを含んでいるような気がするし。いや、実際分別あるんだから自重するべきなんでしょうが。
一般に「若い」と言われる年齢に特有の自信過剰状態みたいなもの(「若ければすべて許される」的な)があるのはわかるし、それを否定はしないけど。ていうか、うらやましく思うこともあるけど。
もう無駄な抵抗だし、いつも老けてみられるし、と思って、実年齢を聞かれる場面でも正直に話をすることにしているんだけど、私もやはり若さ優遇社会に生きる女なので、「若い」と言われて、ちょっと嬉しい気持ちになったのは本当です。

それにしても、小泉今日子は、実際ものすごく小柄なのに、テレビに映っているとちっとも小柄に見えないあたりがすごい。つまりすべてのパーツが小さく、身体としてはバランスがとれているわけですよ。年の話よりもその事実に驚いた。
というのは全くの余談。