- 作者: エドガー・アラン・ポー,富士川義之
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1992/05/20
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- 作者: 原民喜
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1973/08/01
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被爆後に家から逃げ出すところに、「この春にこの家に戻ってきたときから、幼い頃から慣れ親しんだ樹木に生気のようなものが感じられなくなっていて、見るたびに『アッシャー家の崩壊』という言葉が思い浮かんだ」*1というような文があり、「『アッシャー家の崩壊』ってどんな話だったっけ?」とふと思ったわけです。
それで、これも今更ながら、『黒猫』購入。この本の二つめに『アッシャー家の崩壊』が収録されてます。
なんというか、基本的に古い文で、というか、散文詩っぽい。翻訳だし。最近疲れ気味なこともあって柔らかめのものを読むことが多いので、結構読むのに時間がかかった。
主人公が友人の住むアッシャー家を訪れてみると、昔あったことのある妹が病気のためにすっかりやつれてしまっており、やがて亡くなってしまう。主人公は葬儀の手伝いをし、妹の死後精神的に不安定になった友人を支えつつ逗留を続けて……、と、言う話なんだが、主人公とアッシャー君の間に耽美な匂いが漂っていた。
なんとなく。
まあ、たぶん私にしか匂ってないと思うんだけど。
*1:うろ覚え。こういう内容の文だった。