key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

そこはかとなく萌ゆる話

先日聞いた話を書き留めておこうと思います。


職場にいる、ある男子(Aくんとする)が、同じグループにいる某男子(Bくんとする)のことについて話をしてくれました。
AくんとBくんは、ともに幼少時は札幌ではなく、道内でももっと田舎の、あるまちに住んでいて、同じ幼稚園に通っていたのだそうです。それで二人が特別仲が良かったのかというと、そう言うわけでもないようなのですが、Aくんはその後家庭の事情で別の町(札幌ではない)に転居し、月日のたつのにつれて、Bくんのことは忘れてしまっていたのだそう。
二人は、今の職場に入ったときに、偶然同じグループになったのですが、AくんはBくんのことは綺麗さっぱり忘れていたので、気付かなかったのだそうです。しかし、BくんはAくんのことを覚えていて、「昔○○という町の××幼稚園に通ってなかった?」と話しかけてきたそう。それでAくんもBくんのことをようやく思い出したのだとか。
「すごいでしょ?」
とAくんからいわれて、私もその話を聞いたときには、「へー、すごいね。そんなこと本当にあるんだぁ」とただただ感心して終わっていたのです。
彼らの同期がだいたい320人。その中の同じ部署が80人。さらにその中で同じグループとなると40人。札幌は地方から流入してくる人が多いところなので、時間差で同じく札幌市民になることは珍しくないにせよ、その中でこんな風に一緒になることは、そうないなと素直に驚いたのです。
が、少し前にこの話を何となく思いだして「あ、これっていつかネタになるんじゃ」と思いついたりして。

しかしそんな運命の悪戯があっても、彼らは今でもそれほど仲がいいわけでもないというところが、……つまらんというか、Bの片思いかと思うとむしろもゆるというか何というか……。

そのうち本当にネタにしちゃろうかとか、考えていたりしますが。