key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

一緒にはいられないけど愛していると言うこと

 おでんくんをリハビリに連れて行く車の中で昨夜の『菊地成孔粋な夜電波』の録音を聞いた。
 夜電波は金曜深夜、つまり土曜になってすぐの放送なので、クリスマスが終了した直後だったのだけど、その中で別居中の奥さんの話を二度にわたってしていた。
 一度目は菊地氏がある病気にかかって、生死に関わる状態であった時に、投薬するか子供をあきらめるか、というような選択肢を示され、奥さんが子供をあきらめて彼自身の命を取る決断をした、ということ。
 二度目は番組の最後、25日が奥さんの誕生日であり、自分たちの結婚記念日であり、初めてのデートやらもろもろの思い出のある日であることが語られたのち、十年を超えて別居をしており、自分を取り巻く状況は彼女の知っているそれとは大きく変化してしまったけれど、元気でやっていると言うことと、彼女を愛しているという言葉があった。
 何があったのかとかはもちろん知らないし、わかる必要もないことだけれど、こういう形もあるのだなぁと番組ラストの奥さんへ向けられた曲を聞きながらいろいろ考えてしまった。

 以前何かの番組で、『ジェーン・スー相談は踊る』に菊地氏が出演していた時のことを、そのときのゲストの男性が「スーさんの方が男性的で、菊池さんの話の方が女性的な雰囲気があった」という感想を述べていたような記憶がある。彼は時々そういうすごくフェミニンな雰囲気を漂わせることがあって、*1そういうひとに引き寄せられる気持ちはわからないでもないんだよなぁ。

戦前と戦後

戦前と戦後

『退行』これに収録されているらしい。

*1:彼の歌とか顕著な気がする。『チェイス』のサウンドトラックに入っている曲とか、すごく色っぽい。