『憂鬱と官能を教えた学校 TV』
憂鬱と官能を教えた学校 上---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 調律、調性および旋律・和声 (河出文庫 き 3-1)
- 作者: 菊地成孔,大谷能生
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 文庫
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同じタイトルの本があるけれども、単純にTV化ということではないらしい。
のだけど、第二回放送のタイミングで文庫発売ということは、文庫化とからめての一種のタイアップ企画だったのではないかと思う。もしくは、昨年Eテレでやっていた坂本龍一の『スコラ』に対抗しての番組か。
幼少期にヤマハ音楽教室というところにお世話になっていたので、まあ、和音とか運指とかいろいろ習ったわけですが、理論的なこととか改めて聞くと大変新鮮です。特に、コード(ギター譜とかでよく使うCとかGとかAとかってやつ)については「あ、なるほどね」と目から鱗でした。しかし子どもに話して「納得」となるわけでもない話なので、これは大人になったからこそわかる話なんだろうなぁとしみじみ思いました。
まあ、わたくしギターに関しては肉体的な欠陥(手が小さいというか指が短い)のために挫折したわけですが。
校長の唐突な委員長いじりと挙動不審気味な教頭のかわいらしさが楽しい番組ですが、鍵盤が目の前にあった方が楽しく、そして放送時間(2時間)にぎっちり詰め込まれた情報量の多さと番組進行の早さに愕然とする人も多いのではないかと思いました。
全十二回の番組なので、続きも是非見たいのですが……。これパッケージで発売してくれないかなぁ。これだけのためにCS契約をするほどではないけど、オンデマンドとかならお金出して見たい。