key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

読了

レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)

レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)

最終章の直前まで読んでいたのを思い出して、今日ごろごろしながら読み終えた。
このところ土曜日の私は使いものにならないので横になってばかり。

先日のマークスドラマを見ていた時にも感じていたのだけど、合田雄一郎という人の人生って、何なんだろう。
我が身を差し出すようにして刺されたりしないと、駄目な自分を受け入れられないアラサーの男。合田雄一郎。加納は合田を殴っていいと思う。
合田のシリーズって、結局最終的にはカタルシスが得られない(※合田が)というか、捕まえたい犯人が死んだり、捕まえても思うような結果にはならなかったり、手が届かない世界に行ってしまったり、とにかく合田は挫折(というのも適切ではないような気がするが)してばかりなのである。そして辛酸をなめる度、左遷もあるが出世したりもする。
幸薄い男、合田雄一郎。彼は今後もしあわせにはなれないのであろうか。加納だけは見捨てないであげて欲しいものだ。だって、18年もだまって片思いしてたんでしょ?頼むよ。もうばれちゃったけど。


そういえば、先日某所で、靴磨きについての話題が出ていたけど、合田は適当な靴磨きで、加納に怒られていたね。ていうか、全く適当ではなかったようだけど、加納さんが重箱の隅をつつくような指摘をしたのである。
合田の家に勝手に上がり込んで嬉々として家事をする男、加納祐介。靴磨きに文句つけながら大変嬉しそうな様子であった。←勝手な解釈