『とめはね!』6

- 作者: 河合克敏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/07
- メディア: コミック
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5巻から新キャラで一条くんという九州の高校の男の子が出てくるのだけど(書影参照)、その一条くんが実はヒロイン望月の幼なじみであった。ということで、なんとなく序盤から引っ張ってきた謎のラブレターについてもあっさりケリがついてしまった。
それで話としては、仮名文字練習に向けて話が新展開しているのだけど、そういう大筋よりも心に残ったのは、望月が一条くんとの思い出を思い出したり、二人で話をした結果、一条くんがひとり公園で彼女を待っていたことがわかったあとで、公園で一人で待っている彼の姿を想像して、大泣きしてしまうと言う場面だった。
現実でも、こういう感受性って、最近お目にかかってなかったので。
こういうとき、「ごめんなさい」と謝ったり「申し訳ない」と萎れることはあるかも知れないけど、相手の寂しい思いを想像して泣いてしまうと言うのは、もう半歩か一歩先のおもんぱかりじゃないかと思った。寸時にそこまで想像するというのは、結構すごいことかもね。
身体能力の高い彼女は、たぶんこの後も大きな書をメインにしていくんだろうけども、この感受性が書に生かされて大成していくのかなぁとふと思いました。