key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

最近よんだもの

フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)やっと完結巻発行。途中から急速に話が回っていくような印象もあって、ちょっと評価保留かな。『西洋骨董』よりも人によって評価が分かれそうなまとまり方だったように思う。
話は表紙の二人とか、真島とシゲのことがメインにはなるんだけど、この巻を読んで印象に残ったのは、山根さんの年相応ぶりとシゲの幼さというか乙女ぶりというか……。あと、武田さんの妙に達観したところとか、小柳先生の最低ぶりとか。最低の男(いろんな意味で)を描かせると結構上手いよなぁと改めて思う。
書影は表紙しかでないんだけど、裏表紙を見ると、高校生軍団の後ろでシゲがちょっと切ないような顔で彼らを見ていて、その更に後ろにさくら(春太郎の姉)がいるというのが絶妙だと思った。真島は見下すような目をしているけども、他の子たちとの距離はそんなに感じないのに対して、シゲとさくらにはあきらかな距離を感じる。表情はそれぞれ違う。
年齢的に大人になることと、精神的な成長とか、いろいろ割り切れない(すべてをクリアにしておけない、出来ないこと)やっかいさなどがキーワードか。
そういえば、五月に出るとか言う噂だったよしながふみの対談集はどうなったんだろうか。楽しみにしているのに。
天才 柳沢教授の生活(25) (モーニング KC)3年ぶりだそうですが、相変わらずでした。教授の顔がだんだん恰幅よくなっていくなぁとか思う。教授のモデルとなった作者の御尊父ですが、お亡くなりになったそうです。合掌。