key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

先日に続き訃報

15周年だかの特集があることは知っていながら、手に取らずにいたこの号に、吉野朔実の短編が掲載されており、まさか発売直後の先日、訃報が流れるとは思っても見なかったです。
病気のため、という報道に、なにか実は持病とかあったのかなぁと思っていたのですが、葬儀に参加された方のツイートなんかをみると、本当に突然のことだったみたいですね。
彼女がぶ〜けに盛んに作品を発表していた時代は、たぶん、ぶ〜けという雑誌自体が波に乗っていた頃で、かなり面白く読んでいたし、彼女の単行本も買っていました。
その後、他誌への掲載や文筆方面の仕事が増えていったころ、こっちも漫画全般をしっかり追いかけていく元気がなかなかなくなってきていて、名前は時々拝見して、気になりながらレジまでは運ばない、という感じでご無沙汰してました。
だから、↑の雑誌で久しぶりに彼女の漫画を読んで、以前とあまり変わらない湿度の低い画面とか訥々とした内容と、「これが最後の発表になるのかも知れないのかな」というこっちの気持ちがあまりマッチしなくて、なんかそわそわしました。実はこの号には短編漫画の他に短いインタビューが掲載されていて*1、「これからも頑張ります」なんて感じの意気込みで最後しめられているので……大変せつなかったです。


プリンスも先日、銀行型金庫の中から、今後百年新作が一枚ずつリリースできるというとんでもないボリュームの未発表音源が見つかったらしいですが、命って本当に突然ばっさり切れて、日常から退場させられてしまうんだなぁとまた改めて思いました。

*1:プチフラワー→flowersの新創刊時の表紙を担当したと言うことで