- 作者: 岩本ナオ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: コミック
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この巻で秋姫ちゃんはタケルくんにふられてしまうんだけど。
その振られた次の回を雑誌で立ち読みしたときにも「ああ、これはいいものを読んでいる」と思っていたんだけど、単行本で読み返しても(やっぱり迫力は半減だけど)いいものはいい。
一学期の終業式の日の夜に秋姫は振られてしまって、翌日の補習を友達と一緒にサボってしまう。最後に、金ちゃんと思い出の赤飯ビーチを自転車で通るときに、海の眷属が、思い出のあの日にタケルくんの作った(そして海が持って行ってしまった)砂の城を秋姫に見せるという場面で、なんかこっちまで哀しみMAXになるのだった。
だって、このお城は(この場面では)秋姫にしか見えないわけよ。そんでこれはたぶん秋姫が海の眷属にタケル作のだるまを譲ったお礼のつもりなんだよね。きっと。でも秋姫にとって、みんなで海に来た日の思い出を象徴しているそのお城は、もうすでに幸せ呼び起こすアイテムではないんだよ。このギャップ。ああ、せつない。
ところでお父さん(天狗)は秋姫がタケルくんに振られるのは嬉しいんだろうか。それとも娘を振って悲しませるとはとんでもないと怒り心頭だろうか。ちょっと気になる。
あと、西城くんとか金ちゃんはじめ、このマンガは脇がみないい子なんだが、個性的すぎる。
あと、金ちゃんは、猫町くんとくっつけばいいのに。