key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

初老の男の色気とか。

娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)

娚の一生 1 (フラワーコミックスアルファ)

海江田先生の画像がまだ見られないのが大変残念。
電機メーカーで発電所を作っている三十代女子と51歳大学教授(哲学者)のお話。一応雑誌で追いかけていたつもりなんだけど、途中読んでいなかったところがあったらしいとわかった。しかも海江田先生がとても大切な話をする回。がっくり。
西さんのなまめかしい線で描かれた海江田先生は、一見枯れた風だが、最近の五十代男子のなんとなく生臭いというか、少年捨てきれないようなところがよく出ていると思う。同じ老眼鏡付き初老男子でも、オノナツメさんの描くそれとはちょっと、いや随分違う。
読みながら「緒方先生って年取ったらこんな風かも」とかちらっと思った。外見が枯れてもにじみ出る何かがいつまでもありそう。ていうか「こんな風かも」というより「こんな年寄りになれ」と思っていたかもしれん。orz

あとこの話の主人公のあり方がなんかすごい。
葬儀のあと、風呂がめんどくさいので、台所で半裸で身体を拭き、めんどくさいので椅子を並べて寝る。寝間着*1はいつでもはだけてしまい、洗濯機が壊れたら川に洗濯をしに行く。海江田先生に「きみお嫁にいけへんで」と言われても、「もういけてないのでいいのです」と言ったりする。祖母の遺産で親戚がもめていると「家も土地も全部私が買います」とか言ったり。なんかいっそすがすがしい感じ。ただ、そういうところがある一方で、訳あって恋愛に対してはとても臆病だったりするのだが。

彼女はこれから地元(温泉地)の地熱を利用して発電をしようとするみたいなんだが、それが町おこしになるのかどうかとか、先がいろいろ楽しみではある。

*1:パジャマにあらず