西洋骨董洋菓子店

- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2002/09/25
- メディア: コミック
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『西洋骨董〜』は最初の方のどたばたやっているところも面白いわけだけど、特に心惹かれるのはやはり後半、もっと限定すると3〜4巻のシリアスな部分。橘の心情とかエイジの本音とか、小野の家庭のこととかを扱っているところが好きだし、いいと思う。よしながふみの漫画では時々人間の中にある「それをいっちゃおしまいよ」的などろどろした本音が吐かれることがある。ごく最近では「フラワーオブライフ」のラストに出てきた真島や春太の心の闇というか毒の部分などがそうなんだけど。「漫画でそんな人間のギリギリの部分は見たくない」という人もいるだろうが、私はそういう目を背けたくなるような部分をしっかり書ききれる人をとても尊敬するし、書いてあるものに魅力を感じるのだなぁ。