key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

西洋骨董洋菓子店

西洋骨董洋菓子店 (4) (ウィングス・コミックス)

西洋骨董洋菓子店 (4) (ウィングス・コミックス)

こちらでは今夕方に『アンティーク』の再放送をしているのだけど、金子さんが何故かはまってしまって、予約録画までして見ているのです。ドラマはもやもやしながらもリアルタイムで全部見て、やはりもやもやがおさまらなかった私としては、複雑な心境なわけですが、「そういえば、漫画のラストの方って、何となくしか覚えてない。どうなってたっけ」と思いだしたら気になって仕方が無く、結局全巻引っ張り出して読んでしまった。これを金子さんに勧めるのはどうかとためらいはするものの、やっぱりドラマよりも面白かった。
『西洋骨董〜』は最初の方のどたばたやっているところも面白いわけだけど、特に心惹かれるのはやはり後半、もっと限定すると3〜4巻のシリアスな部分。橘の心情とかエイジの本音とか、小野の家庭のこととかを扱っているところが好きだし、いいと思う。よしながふみの漫画では時々人間の中にある「それをいっちゃおしまいよ」的などろどろした本音が吐かれることがある。ごく最近では「フラワーオブライフ」のラストに出てきた真島や春太の心の闇というか毒の部分などがそうなんだけど。「漫画でそんな人間のギリギリの部分は見たくない」という人もいるだろうが、私はそういう目を背けたくなるような部分をしっかり書ききれる人をとても尊敬するし、書いてあるものに魅力を感じるのだなぁ。