key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

連想

きらきらひかる (新潮文庫)
上のエントリを書いていて思い出した。
通訳をしている主人公が幼なじみの男の子の恋人がいる医者と結婚するという、奇妙な三角関係を書いた話だけど、この中に、旦那とその恋人が潤滑剤のことを話す場面があるのね。映画では主人公が薬師丸ひろ子、医者の旦那は豊川悦司、その恋人は筒井道隆で、男カップルが逆光の中で熱烈なキスをする場面と、とっくみあいしながら坂をゴロゴロ転がり降りて「オレのこと好きか?」と聞く辺りが名場面な(←おい!)映画。
で、小説の中では、旦那が新しい潤滑剤を用意してきていて「ライムの香りって書いてある」「それ、しみたりしないの?」というような会話があるわけだ。私は確かこの本を、すごくつまんない講演を聞きながら読んでいた覚えがあって、この場面を読んだときには、たいした会話じゃないのに、その何気なさが妙に生々しい感じがして、誰も覗いたりしているわけでもないのに、周りがすごく気になったりしたのだった。
あと、主人公がやたらとミントジュレップを飲んでいるので、「ミントジュレップって、そんなに美味いんか」と思ったりした。