key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

冬実がわからない

浅草の和菓子屋で働く職人見習いの女の子が主人公で、貫地谷しほり主演でドラマにもなっていた漫画なんですが。
家人が購入していたので、途中まで面白く読んでいたんですけど、原作の方が病死されたと言うことで、未完になってます。
それはいいんですけど、後半主人公のライバル的存在である、大メジャー菓子舗「獅子屋」のご令嬢・冬実が、どういう人なんだかよくわからない。とことん性格のいい主人公に対して、冬実はひねくれており、狡猾で、まあ一言で言えば性格が悪いわけだ。それでも終盤主人公に接近してきて、主人公の店で働いていたアメリカ人菓子職人見習いボビーと付き合いだし、「冬実も実は悪い子じゃなかったんだね」となるのかと思いきや、ちょっとプラスがあったと思ったら、すぐにそれを打ち消すようなマイナス要因*1が出て来て、読んでいて、原作者が冬実をどうしたいのかよくわからなくなってきた。いつまでも同情できないままで話が終わってしまい、もやもやして仕方がない。
要するに冬実のにじみ出るような性格の悪さが鼻について、私がボビーなら速攻別れているだろうな、と。そんなことを思いました。

*1:単に甘えっ子とか世間知らずでは済まされないレベルだと思う