key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

近頃気になって仕方がないこと(漫画編)

まゆ子の季節 1 (集英社文庫(コミック版))

まゆ子の季節 1 (集英社文庫(コミック版))

まだ少女と呼ばれる時代に読んでいました。この漫画。
まゆ子は美容師を目指しているのだけど、「カリスマ美容師」なんて言葉の欠片もない時代に、もの凄いテクを持っている2人ぐらい*1の男に出会う。そのうちの1人はまゆ子の憧れの人で(確か)もう1人はやはりカットの魔術師みたいなの。カットが超速い。しかもシャープで斬新なスタイル。
まゆ子は馬鹿テク男の馬鹿テクに見せられ、彼のもとで修行をした結果、男と同様の超速い馬鹿テクを手に入れるが、今度は手が勝手に馬鹿テク男のコピーみたいなカットをしてしまうようになる。ていうかそれしかできなくなる。憧れの人に「お前らしさがない!」的な活を入れられたまゆ子は、また血の滲むような思い*2で、せっかく身につけた馬鹿テクを捨て去り、自分らしさを取り戻すのであった……。と言うような話であったことは記憶しているが、最終的にどうなったのかはまったく記憶にない。
このエピソードの、まゆ子がカットをしようとしたら手が勝手に素早く動き、馬鹿テク男の真似みたいなカットをしてしまう、というところがなにか個人的には衝撃的だったらしく、忘れられません。ていうか、この間不意に思い出して、頭から離れない。

文庫で出ているのか……。しかし買ってまで読み直す気にはなれず。

*1:このへんもう朧気。2人は記憶している。

*2:確か本当に腕を痛めてしまう。