イルミナシオン (mellow mellow COMICS)
- 作者: ヤマシタトモコ
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2008/08/27
- メディア: コミック
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私が買ったのは二版なんだけど、発行日が9月23日。ちなみに1版は9月4日です。BLで、このスピードで再版て、実はものすごいことですよ。
ヤマシタさんのマンガはいろんな意味で痛くて仕方が無くてですね。今回も買ってからしばらく置いておいて、心の準備をしてからページを開きました。それでもまず表題作の『イルミナシオン』が「ああ〜……」と嘆息して、orzとなってしまいそうな痛さなので、時間をおいて少しずつ読みました。
私が今回一番好感を持ったのは、『ばらといばらとばらばらのばらん』でした。書き下ろしの馬鹿さ加減もよかったです。十亀くん……。実は私の昔々の知人に十亀くんていう人がいてですね。まあ、「とかめ」くんじゃなくて「そがめ」くんでしたけど。見てくれも全然似てないし、そんなに関係ないですけどね。十亀くんと中久さんはなんかいいなと思いました。
どちらかというと、主に中久さんが。中久ウーマンが。
次は『あの人のこと』とか。
あと、後書きに作者の考え方が出ていて面白かったですね。「BLは少女マンガ」……確かにそうだと思いますです。あと、暴力とエロスについての話とか。
私はヤマシタさんの本領というか、要はやはりこの目だと思うんですよね。みんな顎を引き気味で、上目遣い。一生懸命目を見開いていたりする。もの言いたげな目つきで、視線を合わせたらそこで心をわしづかみにされるような気がします。
幸せな物語しか読みたくない人とか、心臓をぎゅうぎゅうやられるような痛い思いをしたくない人には、ヤマシタさんのマンガは勧めません。たぶん「え〜。なにこれ……」と思うのではないかと思うので。
主人公が痛い目に遭っているのを見て、ひーひー言いながら身もだえするようなのが好きな人は、絶対気に入るだろうと思います。
と、いうことで、自己診断後にどうぞ。