- 作者: 高村薫
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 1997/12/01
- メディア: 単行本
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加納さんは時々合田くんの部屋にやってきては、アイロンをかけてくれたり靴を磨いてくれたり、ご飯を作ってくれたりする。
で、↓
……小さい食卓に合田の好きな冷奴と茹でたほうれん草と大根おろしと、体長六センチほどの銀色の極上のうるめ干しとを並べてくれた。……
↑の。
「合田の好きな」はどこまでかかるのか。
読点が入っていることを考えると、1か2が妥当か?まあどこまでかかるにしても、質素な和食献立。『照柿』で、水戸の加納さんの実家に合田くんが訪ねていったときに食べていたのは、鰈を七輪で焼いたのとか、冷やしたトマトとか。
ジャガイモとアンチョビのガーリックソテーなんかも出てくるけど、基本的には和食が好きな人たちらしい。ていうか、合田くんは冷凍ピラフとかゆでジャガイモとゆで卵とか、ご飯にはあまり頓着していないよな。お腹が一杯になると眠くなると言う合田くん。だから幕の内弁当は半分しか食べない。……かわいい。←だいぶん病気が進んできております。
ちょこちょこ覗くファンサイトなどを見ると、やはりハードカヴァーと文庫は別物として考えた方がよさそう。さて、『LJ』は文庫ではどうなっちゃうんだろうか。雑誌掲載時と比較しても、もう随分変わっているらしいのに。