- 作者: 高村薫
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 1997/12/01
- メディア: 単行本
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これ、上下巻を文庫にしたらきっと4〜5冊になると思うんだけど、そう考えても一冊目の半分くらいの時点でもうかなり面白いです。
ああ、加納さんは雄一郎がかわいくて仕方ないんだな、と、そう思う。
実は、マークスと照柿のハードカヴァーもブッコフから購入して、「達夫、好きや……」がどこに出てくるのかを知り、吹き出しそうになった。え〜、あのタイミングで「好きや」ですか。そら読者は驚くわ。
ハードカヴァーの方が加納兄妹と合田の関係とかわりに(文庫と比較すると)赤裸々で、おもしろい。
「ドアのない家のような人」というたとえに笑う。他人を観察するし、話とかもするけど、絶対家の中に人を入れないし、自分から出ても来ないということだよなぁ。ははは。言い得て妙。合田って空っぽな人だと思うもの。なんとなく。