key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

佐藤史生のこと

ワン・ゼロ (1) (小学館文庫)
今大掃除中で、本の整理をしている。昨日開けた箱の中に佐藤史生が入っていて、つい読み直してしまった。
佐藤史生を意識して読み出したきっかけになったのは、画像引っ張ってきた「ワンゼロ」。電脳世界と仏教的(密教的と言った方が近いか)世界の混じり合った話。佐藤史生はある時期からこういう話が多くなるような気がする。
恐竜と人が共存している世界とか、異星への移民という未来的な設定にどちらかというと鈍重で泥臭い感じの複合船が出てきたり……説明が難しいのだが、未来的なものと原始的なものの取り合わせが好きなのかなぁ。物語の力のある人だと思うのでSF好きな人には是非勧めたいんだけど、いかんせん、絵が地味だからか、本も今はほとんど絶版で、アマゾンマーケットプレイスでも一冊5000円なんてのがあったりする。私も雑誌のチェックとか全然してないからわかんないんだけど、佐藤さんは最近仕事をしているのだろうか。
この貧しき地上に (Paper moon comics)
これ、新書館の「ペーパームーン・コミックス」というレーベルで出ていたもの。この頃の新書館といえば、「グレープフルーツ」とかか。なんか、いまは見る影も無いような……。
同じレーベルからはこのほかに、「やどり木」とか「春を夢見し」とかも出ていた。なんでこれだけ名前を引っ張ってきたかというと、この本に入っているミノタウロスのシリーズが好きだから。誘い受けミノ、えろい。