key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

『手習』裏話とか

 実は平安もので暖めていたネタがありまして、それが結構長い話なんですが、その中に入れようかどうしようかと思っていた1エピソードを膨らませたものです。

 これを書こうかと11月末くらいに決めて、書き出してみたのですが、一度はFDのクラッシュのためにデータが飛びました。
 それで、しきり直し、ということで、12月から再開。年末から年始にかけて資料として『和泉式部日記』と、『落窪物語』を読みました。
(急ぎだったので現文訳の部分のみ)
 あと、やはり『源氏物語』も少し。源氏は角川文庫の玉上訳を。
 『和泉式部日記』も『落窪物語』もどちらも面白かったです。
 特に、『落窪』に関しては、「平安期の婚姻の形式について一番詳しく記されているもの」と、婚姻形式の歴史を追った本に書かれてあったとおり、非常に細かに日を追って書かれてありました。それを除外しても物語として面白かったです。
 『和泉式部日記』は、二人の駆け引きが面白かった。物語として見ると、半端なところで終わっているような気もするんですがね。

 ところで書きながら疑問を抱いていた部分。
 寝殿造りの再現図などを見ると、室内に御帳台という天蓋つきベッドのようなものがあるワケなんですが、これはどこの家にもあったのだろうか、ということ。
 資料などを見ると、御帳台については、貴人の座所、寝所と書かれているので、下級貴族の伊角家にはもしかしたらなかったのかも知れないよな、と、考えて、その辺は明らかに書けなかったと言うことがありました。ゲームの資料によると、緒方は中の品らしいので、もしかしたら彼のところにはあるかも知れない、とは思いましたが。
 この辺詳しい方いらっしゃいましたら、ご教示願います。