key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

古典音楽ビートルズ

先日、ある高校生男子が授業で先生からビートルズの話をされたらしく、「ビートルズって何?」と唐突に訊かれた。
始めは冗談かと思っていたのだけど、本気でわからないらしい。でもジョン・レノンはわかるみたい。
ビートルズの曲って、今は教科書にも載ってるのにね。

萩尾望都の作品で、『精霊狩り』というシリーズがあって、昔買った何かの本に一緒に収録されていたのかな。何の本だったかはもう不明。
精霊は身が軽くて長生きな女の子なんだけど、そのシリーズのなかで、主人公の精霊の女の子が、妊娠してしまうという話があった。誰の子ともわからず、要するに処女懐胎のようなものだったような気がするんだけど、おなかの大きくなった彼女が、胎教のために、「古典音楽」として「ビートルズ」のレコードを聴くという場面がある。それがなぜかずっと印象に残っていた。
ビートルズ来日の年に生まれた人にとって、ビートルズがリアルタイムであるわけはないのだけど、ジョン・レノンの死については記憶がそれなりにあるので、私にとって、ビートルズというのは、半死半生のような存在だったように思うのだけど、そのマンガを読んだときに、「ビートルズが古典(クラシック)になるなんて、そんな時代がそのうち来るのかな」とぼんやり思っていたのかも知れない。
先日高校生男子から「ビートルズって何?」と訊かれたときに、「ああ、もうビートルズって、完全に古典になってしまっているのだな」としみじみ感じ入ってしまったのだった。

たぶんこの本を持っていたんだと思うんだけどなぁ……。