唐突に思い出したので、朝っぱらからこゆい話。あと、間違ってるかも知れない話。
昔誰かと話をしたのか、何かで読んだのか忘れたけど、伊角と和谷というのはいわゆる「S」の関係なんじゃないかという話があった。
右と左は入れ替わりやすいというか。
伊角は原作の人間関係からすると、圧倒的に「お兄ちゃん」になることが多くて、それも「ちょっと抜けてるお兄ちゃん」という役所なんだろうけども、その「ちょっと間抜けなお兄ちゃん」に「ほんとにもう、お兄ちゃんたら」とツッコミ入れる役所が、例えばかけ算右側としての和谷なのか、と、ちょっと思った。左側伊角に対する右側としては、あと奈瀬とかがいるのかな。この辺は交換可能な気もする。
「お兄ちゃん」であることとか、「年上」である要素が優位になると、伊角は左側になり、「ほんとにもう」と「ツッコミいれられる」方が優位に感じられると、伊角は右側になる、とか?
で、その中で楊海さんというのは、原作の中で公式に伊角に絡む「年上」*1で、伊角に関係する他の人間との力関係とはちょっと違う部分があるので、その辺がヤンスミの面白いところなのかも知れない。事実としての「お兄ちゃん」にはなり得ないから、あとは「ほんとにもう」と「突っ込み入れられる」しか無いのである。
あと、伊角の上には例えば冴木がいるけど、原作的には関係あるようで関係ないような微妙な関係っぽいので、(もちろん知人ではあるんだろうけど)サエスミの魅力はその辺の行間埋める作業の楽しさなのかも知れない。舞台裏を覗く感覚とか。例えば昔あるサイトにあったけど、和谷には全く内緒で冴木と伊角が会っていろんなことしてるとか、そう言うのにグッとくるという気持ちはわかる。
ここで重要なのはおそらく「適度な年齢差」というやつ。
例えば篠田院生師範とか、成澤先生とかが相手になると、「全くもう、君はその抜けたところが直ってくれればねぇ。まあ、そこが君のかわいいところでもあるけど」と、親子というよりは「おじいちゃんと孫」とかの猫かわいがりに近い感じになってしまう様な気がする。
では、「あんたのやってるオガスミは何よ?」と問われれば。とりあえず「裏の裏まで読む」というか、「一からねつ造する」たぐいの楽しさと言っておく。
ところで↑を書いていて思ったのだが、私は「胸キュン」するよりも、「グッとくる」方が断然多いような気がする。
「おっしゃ。来た来た」という感じ。なんか雄々しいな……。
*1:この場合、篠田院生師範などの年の差のある方は除く