key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

大人にとって便利なものが子供にとっても便利とは限らないので。

いま注目エントリを見てきたら、小学校でシャープを禁止することに関してのいろいろな意見が出されていた様子。
以前、同じような話題で、「なぜ幼稚園や保育所でヤマトノリを使用するのか。スティック糊の方が手が汚れないのに」と言うのがあったように思います。
幼児や特に低学年の児童の身体というのは、大人が思うよりもずっと不自由というか、動きがぎこちないもので、まあ、いつでも全力投球なんですよね。基本的に。「握れ」と言ったら力一杯握る。「そっとやろうね」というと、ほんとに力抜くので。0か1しかないような感じです。極端。
幼児のクレヨンとか、すぐにボッキボキに折れるじゃないですか。コレールという幼児用のクレヨン(確か蜜蝋製)はニギリ方のよくわからない幼児のことを考えて、ニギリこむ頭の部分が球状になってます。だから力を入れても折れにくいのですね。これは大人には大変使いにくいものだと思います。糊なんかも、スティックを上手くひねり出せないとか、出し過ぎて折るとかつぶすとか、合成の水糊だったらやっぱり思いっきりチューブを押して中身を全部出す、とか、ありそうな気がします。
あと、触感を学ぶって実は大切なことだと思うんですよ。ヤマトノリのプヨンとした感触とか、適度な糊の量とか、さわって学ぶことってあると思うわけです。セロテープなんかも、子供は切ることも上手く出来なかったりしないですか。
もう力の加減が出来るようになって、なんでも上手に安全に、自分で判断して使うことが出来る大人のための道具は、実は小さな子供には危険だったり(なんでも口に入れるし。駄目だと言われるとやりたくなるし。)不便だったりすることもあるわけです。
鉛筆で言えば、書き方鉛筆は芯の濃さから他のとは違うわけで。2B→B→HBと、使用する芯は年齢が上がるのにつれて変わって行きますよね。
個人的には4年生くらいからシャープ使ってもいいのかな、と思うんですが、低学年のうちからシャープを使用するのはちょっとまずいと言うよりも、無理。なかなか上手く使えないと思います。
子供の様子を見て決めればいいような気もするけどね。