key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

この年の瀬に来ておでんくんが部活で骨折からの入院・手術。木曜にはweb最速のabemaでYOIを見て、もうどうしたらいいのか……。心乱れまくり。いろいろくたくたです。

とりあえずヴィクトルが不憫でならない。ヴィクトルは勇利を殴ったり蹴ったりなじったりする権利があると思う。

勝生勇利に似たメンタルの人には、仕事でよくお目にかかる。
「あ、ちょっといい傾向じゃない?意識が外に開いてきたんじゃない?」と思っていても、すぐ元に戻る。関わってると徒労感半端ない。
今回ヴィクトルはすごく勇利に気持ちを寄せていって、勇利の滑りを見ながら自分が演技しているみたいに緊張したり、一緒にフリップ飛んだりする。これを「演技者に戻る傾向」と感じた人もいたようだけど、私は演技者とは全く違う感情でやったことだと感じたので、本当にアマチュアの競技者としてのヴィクトルは死んだのだと思いました。それなのに、ヴィクトルの気持ちをぜんぜん受け止められない勝生勇利……。そんなに悔しいならやめるのやめろ、と思いました。
この番組のOPものすごくよくて、数え切れないくらい見返した。なかでも一番好きなのが、ヴィクトルが中央で前方に手を伸ばしながら後退し、勇利とユーリが彼の前を交差してゆくところなんだけど、今回SPでユーリがヴィクトルの記録を塗り替え、ヴィクトルの場所が彼に一つ渡されたから、もしかするとFSで勇利がまた違う形でヴィクトルを殺す役割を負うことになるのではないかと思ったんだけど、それは今回のCパートのような形の殺し方ではないので*1、次回の最終回では、勇利が一定の成果を上げて、ヴィクトルから何かを受け取ってほしい。
OPの最後はユーリが右に、ヴィクトルと勇利が左にはけてゆくんだけど、彼らの進路の別れ方がこれだとすれば、ヴィクトルも勇利も競技からは引退。ユーリはもちろん残って、ロシアを代表する選手になる、ということになるんだろうな。これで三人ばらばらになるなら、まだわかるんだけど、ヴィクトルと勇利は一緒にはけてゆくので、勇利の主張もヴィクトルの主張もある程度生かされる彼らの進路、というと、二人ともプロ入りする、としかやはり考えられませんでした。
コーチと生徒、という関係はいったん解消。ヴィクトルはロシアに帰ってプロ入り。彼の驚異的なスタミナや演技力、身体能力をここであっさり捨てて隠居させてしまうのはあまりにあまりなことなので、勇利は長谷津をホームにしてプロ入りし、自分の活動の傍らでスケオタ三姉妹他にスケート教える、というのは想定しやすい未来かな。
そうは言ったものの、勝生勇利ってコーチには全く向いてないので、やっぱ今度は一緒にロシアに行ってヴィクトルがプロとして活動する傍らで勇利のコーチをする、というのが本当は望ましい。ヴィクトルが日本に来るときにヤコフが「自分が一番のやつにコーチはつとまらない」と言ってたけど、あれはヴィクトルよりもむしろ勇利に当てはまる言葉だと思う。特に第10滑走を見ると、彼がものすごい勢いでヴィクトルを振り回しているのがよくわかる。あの「観光連れてって」って、甘えた演技とか……。それと、ヴィクトルにとって、長谷津はもう第二の故郷と言っていい場所になっていると思うので、ちょくちょく長谷津に来られるような関係が出来てくれればなぁ、と思う。ヴィクトルに本当に必要なのは、気軽に心を開ける友達なんじゃないかと、オタベックとユーリを見ていて感じたので、ヴィクトルは勇利に「友達になって」って言ったらいいよ。
とにかくあと一回しかない中で、どう話を収める気なのか。「尺が足りない」という思いしかない。あと一回あれば、大会の終わったあとの顛末をきちんと時間とって語れると思うのに。

*1:あれではヴィクトルの心が本当に死んでしまいそう。