今年も余裕派の季節がやってきた。
なぜ『三四郎』は悲恋に終わるのか ──「誤配」で読み解く近代文学 (集英社新書)
- 作者: 石原千秋
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/03/17
- メディア: 新書
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余裕派のために買ったのに、最後の「春の雪」の章から読んだ。楽しかったので勢いで「暗夜行路」の章も覗いてみたが、そこに載っていたあらすじを見て、志賀直哉のまっすぐな生き方(笑)に震える思いがした。
志賀直哉の文は上手いと確かに思うんだけど、そこから透けてみる本人の真っ直ぐすぎる人間性にいつも震える。志賀直哉は自分を信じすぎていると思う。
なんてふざけたことを書いていますが、この「誤配」という考え方は面白かったです。