key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

『she』を見終えて

 松岡茉優を初めて見たのは、あまちゃんだと思うんだけど、ちょっと引っかかる魅力のある人だとそのときから思っていました。『she』は彼女が初主演のドラマであるということで、録画してみていました。
 ちなみにタイトルの『she』は彼女の失踪したクラスメイトのことを直接的には指しているようです。
 復活したドラマ枠らしいので、反応を探り探りなのか、5話完結と、1クールの半分くらいで終わってしまったので、失踪した彼女を巡る主要人物の背景というか、彼女の失踪に絡むような事情を順に紹介し、話は終わってしまいました。
 一応彼女が失踪した理由らしきことは最終回でぼんやりと解明したわけだけど、それを主人公は自分だけの秘密にとどめることにした、ということで、物語にはオチがついた形になっていて、ドラマの仕立て方も含め、評価としては、意欲作、佳作という感じかなー。
 気になったのは、失踪した彼女の隠されていた過去に関してなんだけども、彼女が転々と暮らしていたのは、母親が人目を避けるため、として……でも、三歳の子が突然知らない人の家に連れてこられて、という事実とか自分の名前をそう簡単に忘れるものか、ということ(ストックホルムシンドロームとかで話をつける気か)と、あと、なんで身代わりにされなきゃならなかったの?というのがねー。誘拐は事件だから報道されているとして、もし、本当の娘がいなくなるようなことがあったんであれば、幼なじみの子の親とかは、なんか事情を知ってそうだよね。それが一切出てこないのもなんだかなー。そういう細部がそぎ落とされた、というよりは、ぞんざいに切り落とされた感じであったのが、ちょっと残念でした。
 しかしこれは脚本の問題で、松岡茉優にも、他の主演の若手の子たちにも全く過失はありませんけど。
 最初に書いたように、私は松岡茉優を目的としていたんだけど、主要なクラスメイトの人たちはどっかで見た覚えのある子たちで、注目の若手を集めたチャレンジ企画的なドラマだったのかなーと思いました。みんないい仕事をしていたと思います。