- 作者: 木原音瀬
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: 文庫
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『箱の中』『檻の外』は木原さんの代表作ですよね。
これにあまり異論はないと思うんですけど、なかなか手を出せないでいたところで、講談社が文庫にしたので、(しかも一般レーベルで)買ってありました。
正直、木原さんの作品は、ものすごい気力を使うので、思い切れないと読めないわけです。これも、一回軽く読んで、しばらく寝かせていた。
もう、出だしから重い。
痴漢えん罪で刑務所に入った主人公が、これでもか、と言うくらいひどい目に遭うわけです。もうほんとしんどい。最初50pくらいとか、すごいしんどい。最後までしんどい。
でも、木原さんのを読んでいると、「やっぱ、このくらい登場人物痛めつけられないと、本物じゃないよなー」と思い、自分の甘ちゃんぶりを思い知るわけです。