key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

記録

ブックイーター 1 (バンブーコミックス)

ブックイーター 1 (バンブーコミックス)

ブックイーター 2 (バンブーコミックス)

ブックイーター 2 (バンブーコミックス)

最近本当に本屋に行かなくなって、積ん読が多いこともあって、行ってもあまり購入に積極的になれない中、気まぐれにこれを買いました。岩本ナオさんの帯がついていた、ということもありますが。

ちょっと隠します。
買う時には中身が見える状態だったので、ぱらぱら見ました。
作家さんの名前とか、泥臭い線の感じとかから、コミティアなどで、シリーズで書かれたものの再録だと思ってました。が、どうやら雑誌に掲載されていたようですね。ちょっとびっくりしました。
話はわかりやすくないと思います。
キャラも、……わかりにくいかなぁ。最後の話は、もしかしてこれは男同士の話なのか?と疑りながら読みました。それまで心情的に濃密な男女の話だったので、最後にぶっ込んできたのかなぁと思っていたら、違いました。勘ぐりすぎでした。
でも、この作家さんが、このキャラクターやこのシリーズにすごく思い入れがあるんだなぁと言うのはよくわかりました。キャラの設定とか、人間関係とか、いろいろ、長い時間をかけて構築してきた世界をちょっとずつ切り取って作品にしたもの。でも不親切な感じもしました。
他人の書いたものだとよくわかることなんだけど、自分の中で完全に消化されてしまっていることを、無意識に排除して、作品を仕上げてしまうと言うことが、たぶん誰しもある。創作作品の場合、それは、全然その世界を知らない人からすると、外見チラ見せだけされて、「私はわかってるから」と大事なところは隠されているような感じがして、微妙に不愉快だったりする。
この作品が不親切だと上で書いたのは、そんなふうに表面的な出来事だけを切り取って見せられた感じがしたためです。その、まだまだ奥が深い感じに引きつけられる人もいる。でも、置いてけぼりにされる人もいる。チラ見せ加減が大変難しいわけだけど、今回渦巻く情熱だけを見せられた感もあって、最近停滞気味の私は、疲れてしまいました。すいません。
大変偉そうなんですが、これからいろいろ描いて、上手になって欲しいと思います。