key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

ドラマの話

 前にここで、まほろのドラマを見ていますよ、ということを書いたのですが、そのほかには、『泣くな、はらちゃん』と『純と愛』を見ていました。
 ていうか、もう『カーネーション』から朝ドラが習慣化していたので、『純と愛』は半分惰性で見ていたのだけど、なんというか、変わったドラマだった。最初の方から、愛の特殊能力なんてものが出て来ながら、ラストは非常に現実的に終わってしまった。視聴率的にあれはどうだったんだろうか。脚本家が『家政婦のミタ』とか『女王の教室』の人だということは事前に知っていたのだけど、朝ドラであそこまで破壊と再生を繰り返すとは思っていなかった。ドラマ内の重要アイテムとして『眠り姫』の絵本が出てくるのだけど、ドラマの登場人物としては例外的にフェミニンな要素の強く感じられる男主人公*1なんだけれど、その思い出の本としては、ちょっと不可解にも感じられていた。それがラスト前のあの状態につながるとは思っても見なかったです。絵本と現実は違うと言うことなんだろうけども。あと、最終回の一人語りはもうちょっとうまく見せてほしかったなぁ。これは、登場人物がテーマについて長く語ると興ざめする、という私の個人的な理由なんだけれども。
 『泣くな、はらちゃん』は、実は途中参戦。キャストが出演しているラジオでのインタビューを偶然聞いて、それから気にして見るようになった。主人公の描いている漫画からキャラクターが飛び出す、という設定は聞いていたんだけど、実際見てみると、実は他人の漫画に出て来たキャラクターを使い、本来終了している漫画の続きを自分で描いている、という二次創作の話なんだった。筋書きとして、期待を裏切ることはなかったけれど、秀作だったと思う。主人公のつとめている練り物工場の工場長が溺死したあと、主人公が漫画の登場人物として工場長を描くことによって、工場長が(漫画内で)再生した回が心に残った。長瀬くんが、ピュアなキャラクターの漫画的な表情をよく見せていた*2んだけど、そういうのを見ていると、おもしろい役者さんになったなぁと思う。ただ、長瀬君は外見もすごく濃いので、役柄はやっぱり限られるのかな。あと、にんまり笑った時に目尻に皺があるのを見て、時の流れを感じた。

*1:多方面にわたり非常に高い能力を持っているが、事情もあり、社会性が非常に低いため、アクティブな女主人公の純が外で働き、愛はもっぱら家事を担当している。

*2:肩をすくめ、首をかしげてにんまり笑う。のをよくやっていた。