key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

『カーネーション』最終週を見て

 今日が最終回だったわけですが、ヒロイン・糸子の死は昨日だったので、どんな風に話を締めるのかなぁと思って総集編を見ました。糸子のモデルになった綾子さんが、自分自身の人生を朝ドラ化希望だったという話は、以前なにかで聞いたことがあったのですが、まさかそれをドラマの中に折り込んできて、それだけでなく、初回ときっちりつなげる形で物語の締めに持ってくるとは思っていませんでした。
 『カーネーション』の初回はまず子役と尾野さんの二人が歌を歌う場面になっていたのですが*1今日のラストは、糸子も入院していた病院で、入院中の老女がロビーにあるテレビでカーネーションの初回放送を見る、という場面でした。ドラマのラストで、ドラマ自体がもう一度始まる構造なわけです。続けてみていたのであまり意識していなかったのですが、今日の回はいつものようにOP映像から始まらず、ラストに名場面を挟む形で主題歌(及びOP映像)が流れてきて、そこで初めて「あ、これウテナ*2と同じやり方だったのか」と気付かされました。これによって、ドラマがループするようになったわけですよね。


ところで、最後の場面に出てくる車いすの老女なんですけど、名前が出てこなかったので、単に端役と考えることも出来るわけですが、彼女をロビーに連れて行った看護師さんの「師長さんに必ず見せてあげてって言われていたんだった」という台詞にひっかかりました。
もしかして、あの老女は奈津なのかなぁ。
先週奈津と再会したあたりで、糸子が「奈津はずっとうちのことを見ていたのかも知れない」というナレーションが入っていたけど。
奈津は結局糸子に対してはほとんどデレることがなかったけど、距離を置きながら糸子を意識し続ける。見続ける。そう言う構造というか、関係なのか。

*1:この日は確か偶然家にいて、リアルタイムで見ていました。

*2:未見の方にはわからないことですが、少女革命ウテナというアニメの最終回がやはりOPなしで本編突入、エンディングでOP曲をアレンジしたものが流れるという作りでした。