key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

ぼんやりしているとろくなことを考えていないの巻

※ 痛い話です。

最近風邪を引いたり、道からの委託で関係者以外立ち入り禁止のお仕事をしていたりしたのだけど、そんな仕事の合間にぼんやりしているとろくなことを考えないもんで、最近は「おにぎりを握れない伊角くん」のことを考えていたりしました。
発端は、うちの金子さんをつれてスーパーマーケットに行った際に、「ねえ、インスタントコーヒーって、どうやって使うの?」といわれたことだったのですが。
いわれた時には「え、この人こんなアホの子だったの?」と思い”子育ての失敗”とかの文句が頭の中にガツンと降ってきたのですが、よく考えたら、うちにインスタントコーヒーが存在していたことはないのでした。
要するに金子さんはコーヒーというのはドリップして入れるものしか知らなかったというそれだけのことなんですけど、私はそういう感じの生活知識のなさを伊角慎一郎という人に感じることがあるんです。こういう話は以前も書いたことがあるかも知れないですけどね。そうしていろんな連想をした後に、上記の「おにぎりを握れない伊角」というのを思いついて、両手を米粒だらけにして茫然としている慎一郎を思い浮かべたら、なんか萌えました。あと、「インスタントラーメンを食べたことがない慎一郎」とかも、結構グッときました。

自作でいうと、『遠い星』の慎一郎は、お母さんが出来上がったものを常に出してくれていたという、箱入りの無能者で、たぶん中国棋院でたくさんの生活技術を教わってきたんじゃないかと思っているわけです。逆に『溺れる魚』の慎一郎は、必要があったせいで、けっこういろいろ出来る人なんですけどね。だからおにぎりも上手に作れるし、色物と白物や、おしゃれ着とその他をきちんとわけて洗濯も出来るし、もちろんインスタント食品だってOKで、むしろドリップコーヒーを緒方先生に頼まれて(しかも冷蔵庫には豆しかないみたいなパターンで。)茫然としちゃうんじゃないかとか、思ったりします。