『よろめき番長』
- 作者: 依田沙江美
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2010/10/28
- メディア: コミック
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この話の受である若葉真平くん(通称わかぺー、茶舗店員)は、依田さんのマンガの受けとしては、新しいパターンなのかも。でも、わかぺーの掃除しまくっている姿とか、他人がいると眠れないとかいうのは、病的な気もするのだけど、そんな風に、ものすごく神経質で孤独なわかぺーが、吉川にぐいぐい迫られてちょっとずつ柔らかくなっていくのね。鳴海の屈折した愛情も含め、なかなか面白かったです。
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ところで、昨日は、二見書房から、ナツもえの番外編小冊子がとどいた。
依田さんの本の刊行が遅れて、一冊の予定が二冊になったからか、依田さん分は『年寄りと俺』『若者と俺』の二本を収録。『年寄りと俺』は勇気の話で、『若者と俺』は昇の話。
実はこのフェアで刊行された三冊は、どれも雑誌で読んでいたものだったので、私は三冊とも買って、どれも楽しく読んでいたんだけど、正直なところ、ユギさんとはん子さんの小冊子よりも、依田さんオンリーの小冊子の方が面白かった。
『年寄りと俺』は、本編と同じノリの話だったんだけど、『若者と俺』では、本編でこれまでは出てこなかった、昇の心情が書かれていたからかも。とりあえずこれ読んだら、昇がなんでツンなのかわかりました。
勇気が昇の様子伺いに「それ、仕事?」って、これは本編にもあった台詞。定番の誘い文句なのか。
「二〇分待って」「その後でもよければどうぞ*1」という昇の台詞もBLとしてはかなり意外な気もするけど、それに「はい」と答えて素直に引く勇気も面白い*2。