通過儀礼としての手術
- 作者: 乃木坂太郎,永井明
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: コミック
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朝田の手術を伊集院がメインで執り行うこととなり*1、物語はクライマックスに向かっている。おそらくあと数巻でラストになるであろう。朝田が回復し、旅立つ場面で綺麗に終わりか。
最終的に、三つの外科手術が一つの病院の中で同時に執り行われることになっている。
頼りない研修医であった伊集院が、朝田に引っ張られる形で成長し、最後に朝田を手術することで一人前になる。また、手術の現場から一歩引いていた人(または引こうとしていた人)たちがまた現場に立つことで自分を取り戻し、上手く意思の疎通を図れず息子を失いかけた医師が、息子と同じ年齢の少年の手術に携わることによって、回復を図る(ことになるのであろう)という、それぞれにとって必要な、通過儀礼としての手術が描かれている。
*1:にしても、決意の場面の顔がもの凄いのだが