入り口としての教科書
- 作者: 高村薫
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/03/05
- メディア: 文庫
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いまどきの中学生で読むのはラノベが中心の金子さんには、高村薫なんて面白いんだろうか。家の本棚にはずらっと並んでいるけど、作風とかも馴染まないんじゃ、と、思っていたのだけど、普通に「面白いよ」と答えが返ってきた。
「この人の文章、教科書に載ってたから(知ってる)」
だそうだ。
確かに私も国語の教科書で見たことあります。
でも、特に最近の教科書なんて、昔のと違って「いろいろな文章を読ませる」というのが目標の一つにもなっているから、種々雑多な人の文章が細切れに並んでいるのに、よく筆者の名前を覚えていたな、と思う。
私は教科書に小説や評論の一部のみを載せるというのがあまり好きではないのだけど*1、そう言うのも含め、一種の文章カタログとして、教科書というのはそれなりに意味のあるものなのかもしれないなぁ、と、助手席で読書中の金子さんを見ながら思いました。
*1:上手いことまとめて切ってあるものならまだしも