key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

『虫と歌』をよんで。

先日のエントリで紹介した本を読みました。
ある意味不親切な漫画で、不思議な出来事が当然の成り行きのように起こってゆくので、読者を選ぶなぁと思いつつ、私は面白かったです。人外の生物が人型をなして孤独で優しい人間と関わるというのが基本の路線か。
一番好きだったのは、『日下兄弟』。ねじ止めが変形していくのは、どう考えても奇妙だし、気持ちが悪いようにも見えるのに、途中からとてもかわいらしく見えてくる。そして野球部の面々が、非常にいい味を出している。
『星の恋人』はどことなく淫靡。『虫と歌』は、悲しい、寂しい話だった。『ヴァイオライト』……難しい。もう私は新しい漫画について行けないのかもと思う。