key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

昨日、何人かの若者が会いに来てくれた。
二人はもう高校を卒業して働いている子で、うち一人は半年ぐらい前にあった際には、職場で上手くコミュニケートできなくて、毎日憂鬱だと話していた。その後配置転換があり、今は職場の仲間にも恵まれ、本来自分がやりたいと思っていたのに近い部署に回されて、随分楽になったということだった。
あとの二人はまだ高校生で、進路が決まったというご報告。
うち一人は女の子。お世話になった人達に見せて回ったらしく、合格通知がくしゃくしゃになっており、あと一人の男の子は合格がわかった後で嬉しくて、授業中に泣いてしまったということだった。(ということを、一緒に来た女の子がばらしていた。)泣けた、と言うことは、今回の受験にまつわるもろもろが彼にはこれまで経験したことがないほど困難なものであったのだろうし、また相当の努力もしたのだろうと思う。倍率もいつもよりかかっていたので、試験の直後にはもう落ちたと思っていたそうだ。
彼とは、受験の前にも顔を見せていたので、話をしたのだけど、直前になってから自分には知識が足りないと言うことがはっきりとわかって、落ち込んでいた。「今のままではいけない」と思ったようだし、「もっと勉強しないと」と思ったようだ。彼はたぶんこれまでの人生で、自分の至らなさを自覚するような機会はそんなに無かったと思う。だからおそらく、今回の受験での一番の成果は、彼が自分の至らなさを自覚したこと、自分を高める必要を感じられたこと、また、自分がたくさんの人に支えられていることに気づけたことだったと思う。