key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

『セブン・デイズ』

セブンデイズ―MONDAY→THURSDAY (ミリオンコミックス 42 CRAFT SERIES 22)

セブンデイズ―MONDAY→THURSDAY (ミリオンコミックス 42 CRAFT SERIES 22)

セブンデイズFRIDAY→SUNDAY (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 28)

セブンデイズFRIDAY→SUNDAY (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 28)

契約のようにして付き合うことになった二人の男子高校生の一週間を追ったお話。コンセプトが面白いなぁと思っていたんだけど、「完結した」と聞いたので、まとめて取り寄せてみた。
開いてみたら、実は私の苦手なタイプの絵柄だったので、一瞬どうしようと思ったのだけど、別にどうするわけでもなく普通に読んだ。
品のある容姿でもてるんだけど、おおざっぱな性格でいつも女の子と長続きしない高三の男の子・篠弓弦(しの ゆづる)と、やはり容姿その他恵まれているけど、きっかり一週間で「好きになれなかった」と次々に女の子を振りまくっている高一の男の子・芹生冬至(せりょうとうじ)。この二人は一応部活の先輩後輩なのだけど、一年の彼は部活をサボってばっかなので、お互いにお互いのことをよく知らない。その二人がひょんなことから「つきあう」ことになって、……という話。
いろいろじれじれしながらの一週間で、二人は心を通わせあうようになって、ハッピーエンドなんだけど、いろいろ途中に情報の足りないところがあって*1つらいところもあった。
不満はいろいろ出てくるわけなんだが、面白くないことはなかったので、これはこれでいいのではないだろうか。小池ちゃんも、典型的なBL界の高好感度系女子だが、やはりかわいそうだし。
あと、やっぱこのコンセプトは面白いと思った。こういうの、いつかやってみたいねぇ。

*1:紫乃についてのエピソードはもう少し丁寧にならなかったんだろうか。イケメン高一男子・芹生とその兄と紫乃については、非常に情報量が少なくて、なんか出てくるたびに唐突な印象だった。まったく想像できないわけではないんだが、「この辺説明しないで雰囲気だけにしておくけど、あとよろしく」的なのって、どうなのか。商業BL本のこういう同人的な面は、時々読んでいてつらい。