key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

せっぱ詰まっているときのこと

先日小塚の日記を読んで、春コミがあったことを知った。
自分が関係ないとなると、ほんとに綺麗にスルーしてるな、と思った。というか、何となく春分の日の後だと思いこんでいたのかも。

私は自分が物書きにシフトしているときには、他の人のところで更新があっても、後回しにすることがよくあるんですが、それは何故かというと、単純に文章がなかなか頭に入ってこないからなのですね。
自分がいま書いているもののこととかがずっと気になっていて(特に締め切り前は)、他の人のものを読んでも、ただ字面を追うだけの状態になってしまう。それなら気になっても我慢して、すべてから解放されてから読んだ方がいいと思うので、じりじりしながら後回しにします。
なんでこんなことを突然書くのかというと、先日あるところで読んだ文章が、前に読んだときとは全然受ける印象が違っていたのに、自分でも驚いたので。
よくよく考えてみると、その、以前読んだ時期というのはまさに冬コミ前でがんがんに追い詰められていた時期であり、その後のことを考えてみても、いろいろな原稿のこととかで脳内50%〜80%くらいは常に占められているような感じだったのでした。それなら中身が頭に入ってくるわけないよ、と。
で、年度内の仕事もほぼ終わり、とりあえず差し迫った原稿もなくなってゆるゆるの頭でもう一度件の文章を読んでみたら、すごくリリカルでかわいい恋愛の話だと思えた。
文章自体がべたべたしているわけでも甘いわけでもないので、リリカルと言うと誤解を招くかも知れないんだけど、いま適切な言葉が見つからないので、申し訳ないけど、とりあえずそう書いておく。
以前はそれが妙に暗雲立ちこめる話に見えていたのが不思議。不幸の香り漂うというか。
自分になんでか問いかけたい。おそらくあの頃暗雲立ちこめていたのは締め切り間近の私の脳内だったと思う。読み直してみるとそんな不幸の香りはなかった。
不思議なもんだ、と言う話。