最近聞いた話、いくつか
1
ちょっと前に雑誌を読んでいたら、大都市圏のいくつかで教員採用試験が3.0倍前後になっているところが出てきていると言う話があった。その記事を読んでいて「へ〜」と思ったのが、「3.0倍を下回ると、質が担保されない」という話。
よく考えると何となくなるほどと思うんだけど、ある程度の質を保ちながら人員を補充していくためには、倍率3.0を上回らなければならないということで、その3.0を下回っている地域に都も含まれていたんだが、都は低倍率についてなにか対策を講じようとか考えているんだろうか。それとも「なんで人あつまらねーんだろうなぁ」と思ってるのかな。「とりあえず倍率ついてるからいいわ」と思っているのかな。
北海道はまだ7倍くらいの倍率がついているらしいんだが、高等学校あたりでみるとここ数年の正式採用はだいたい「0〜1」が多いようで、つまり枠自体がほとんどないに等しい。しかし人は必要と言うことでどうしているかというと、「期限付き」と「時間講師」という非正規雇用を使いまくっているわけだ。「期限付き」は基本一年契約でフル勤務(名目以外は正式採用と同じ)だが、「時間講師」は数年前に時給が下がったので、とても求職中の若者に勧められる仕事ではなく*1、みんな他にアルバイトをしているらしい。そんなんなので、「「期限付き」ならやるけど「時間講師」はやりません」という人もいるようだ。当たり前だと思う。
2
ハローワークと言うところがありますけども。
この春新卒になる学生で、まだ内定をもらっていない人のところに、そこから「仕事探さないの?」的な電話がかかってくることがあるらしいのです。で、ある女子っこはあんまりその電話がしつこいので着信拒否にしたらしく、ある男子は実際窓口に相談に行ってみたようなのです。
これはその男子から聞いた話。
係の人がA3の紙3〜4枚に「現在募集中の企業」一覧というのをプリントしてくれたらしいのですが、実際問い合わせをしてみたら「もう募集は終わりました」と言われたらしい。その紙私も見せてもらったんだけど、何となく知ってるだけでも、「ここは終わってるな」という企業の名前がいくつも入っていて、結局その紙はあんまり意味のない紙だと言うことがわかった。
これはどういうことかというと、企業は求人票をハローワークに提出して募集するんだけど、充足しても報告はあまりしていないと。そしてハローワーク側もそのあたりは深く追究していないと。「報告がないので、知りませんでした」という、なんかいかにも役所的な動きがここで見えてくるわけで(笑)。「あと何人枠が残っているとか、そういう情報を流してくれるといいのにね」といいつつ、「そんなこと絶対やってくれないだろうなぁ」と頭の中では考えていたり。
こんな半端な資料出されても、せっぱ詰まってきてると「からかわれてるのか?」という気持ちになって、傷つく子もいるんじゃないかと思うんだけどね。
ていうか、内定者数は毎月分類別に報告させてるんだから、ハローワーク側も企業の充足報告を待ってないで、充足状況を自らきちんと把握する動きをしないと、組織としての働きが問われるような気がするんですけど。
*1:たぶん普通にバイトした方がよっぽどいいと思われる程度の給料しかもらえない。聞いたところでは一時間あたり9,000円くらいだった。1コマではなく、実働1時間。長期休業中は、計算してみるとかなり悲惨です。