経済とは。
先日高校生男子と話をしていた。
彼は工業高校というところで機械の勉強をしているのだけど、訳あって経済学部のある大学に進学を考えているという。別に工業に絶望したわけでもないし、挫折をしたわけでもないらしいのに、なんで畑違いの経済なの?というようなわけでいろいろ話をしていたのだが、どうも工場の製品流通とか経営などに関心を持ったことがきっかけらしい。
で、いろいろな話の果てに「そもそも経済ってなんだと思う?」というまるで圧迫面接の質問のような、根源的でしかも答えにくいことを聞いてしまったのだけど、彼はちょっと考えて「経済ってただお金の流れみたいに見えるんだけど、本当は人の動きだと思うんですよね」と、ぽろっと漏らした。で、そのあとにまたぽろぽろとその理由などを話していた。
あの、これ、なかなかふつーの高校生は、こうは言えないと思うんですよね?
そうでもない?見くびりすぎか?
でもね、これまで同じように経済学部とか法学部とか受験する子に話聞いても、あんまり、こう、たいした答えが返ってこないことが多かったもので*1、ちょっと私はびっくりしたのです。
これは、彼に勉強教えている公民科の先生がいいかもしれないし、彼が自分なりにいろいろ勉強したり考えたりした結果なのかもしれないけども、これまで日々ぼんやりと暮らしてきたのなら、こうちょっと考えただけでは言えない言葉ではないかと思った。
もう、その場で「きみ。合格!経済の勉強する資格あります!」とか全然部外者のくせに言ってあげたいと思った。
大学の先生はこういう子を買ってくれないものだろうか。
まさか↓を読んでいた訳ではあるまいが。
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