key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

マークスの山(下)

マークスの山(下) (講談社文庫)

マークスの山(下) (講談社文庫)

下巻に入ったら、面白さ加速。三分の一程度読んだところからやめられなくなる。で、結局今日読了。
ミステリというのは犯人が捕まり、すべての謎が解けてOKとすると、この話は全然問題が解決していない。それどころか、この後のことを想像すると、カタルシスの得られそうな展開は望めそうもない。
警察側の動きと水沢の動きがそれぞれ語られるので、道筋は予想できるんだけども、細部で予想を裏切られた所はあった。
それにしても合田いいね。合田。

と、言うことで、出かけたついでに『照柿』購入してきました。旅のともにします。

高村薫さんは、以前*1某全国紙で連載を持っていて、それは結構楽しみに読んでいた覚えがあります。
一人称が「わたくし」なんだよね。そんで最初に書いた(打った)文章は「ガソリンスタンドがある。」だったはず。エッセイに書いてあった。そんなことばかり覚えている。というか、そんな些末なことを記憶しているくらい気に入っていたらしい。


この話はカバーみてわかるとおり、冬山なんですよ。クライマックスは吹雪の山だし。
なのに全然涼しくなれなかった今日。最高気温34℃。真夏日四日目だそうです。

*1:今はわからない