マークスの山(下)
- 作者: 高村薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/01/25
- メディア: 文庫
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ミステリというのは犯人が捕まり、すべての謎が解けてOKとすると、この話は全然問題が解決していない。それどころか、この後のことを想像すると、カタルシスの得られそうな展開は望めそうもない。
警察側の動きと水沢の動きがそれぞれ語られるので、道筋は予想できるんだけども、細部で予想を裏切られた所はあった。
それにしても合田いいね。合田。
と、言うことで、出かけたついでに『照柿』購入してきました。旅のともにします。
高村薫さんは、以前*1某全国紙で連載を持っていて、それは結構楽しみに読んでいた覚えがあります。
一人称が「わたくし」なんだよね。そんで最初に書いた(打った)文章は「ガソリンスタンドがある。」だったはず。エッセイに書いてあった。そんなことばかり覚えている。というか、そんな些末なことを記憶しているくらい気に入っていたらしい。
この話はカバーみてわかるとおり、冬山なんですよ。クライマックスは吹雪の山だし。
なのに全然涼しくなれなかった今日。最高気温34℃。真夏日四日目だそうです。
*1:今はわからない