- 作者: 畠中恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 文庫
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手触りは『百鬼夜行抄』に似ているんだけど、こっちの方がほのぼのかも。今回の本の中では『産土』という、人形の話が怖かった。読後感が。あと、最初の話に出てきた、白塗りの白粉屋さんの娘が印象深い。
そういえば、昨日、何となくネムキの最新号を手に取ったんだが、百鬼夜行抄の絵の荒れが酷かった。
来月でる新刊も買うだろうし、大好きな作品なんだけども、今市子は少し前からこの話を続けるのがつらくなっているんじゃないかと時々思う。このままのペースで続けてぐだぐだになってしまうよりは、ペースを落とすか、いったん終わらせてもらった方がいいんじゃないかと思ったりもした。絵のクオリティで言うと、先日買った『B級グルメクラブ』の方がずっと安定していたと思うんだが。
『百鬼夜行抄』は間違いなく代表作なんだと思うし、面白いんだけど、『幻月楼奇譚』とか、水の都の物語とか、他にも面白いシリーズがあるので、もし今さんが疲れているのなら、「もういいですよ」と言ってあげたいなぁ。
全然話は変わるけども、実相寺さんも今月初めに亡くなってしまったので、仮に『百鬼夜行抄』を映画にするとしても、誰が監督したらいいかよくわからなくなってしまったなぁ。滝田さんとかだと、妙にきらきらしてしまうだろう。おそらく。『陰陽師』の仕上がりからして。
市川崑とか……ないな(笑)。でもちょっとやってみてほしかったり。
『犬神家』はおそらく見に行く。いつか。