key of life

BL小説を書いたりしている江渡晴美の日記です。

最近なにをしていたかというと


先々週末に札幌の整体治療院で鍼を打ってもらったのですが、それがどうも思ったより強烈だったのか、先週はぐったりしていました。整体師さんはさばさばした感じの若い女性だったのですが、なんか、その治療院でもまれた中では一番ダメージでかかったような気がする。もっとも私の身体も信じられないくらいゴリゴリだったらしい。

 最近はずっとジェンダーフリー関係の記事などを見て回っており、いろいろ考えることも多かった。
 男女混合名簿というのは私は大学に入ってから初めて経験したのだけど、別に名簿の順番などどうでもいいというか……。大学と言うところ自体が名簿にあまり意味のないようなところだと思うので、女の私の次に、男の彼がいるね、というそれだけだったりする。混合名簿にどうしてもしなければいけないとは思わないが、男女別名簿が問題になった当時、「なぜ男子が先で女子が後なのか」「なぜ女子が先ではいけないのか」ということが話題になっていたように思う。後先に問題があるなら、混合にすれば問題は確かにないだろう。それでいいじゃない。先にならなければ死んでしまうわけでもないだろうに。そんな些細なことで「男の自信」というのが維持できなくなるものなら、そんなものはさっさと崩れてしまえばいいと思う。一時期生徒会長の選挙などで、優秀な女の子がいても「生徒会長はやっぱり男でないと」と尻込みをしたり候補からはずされたり、近所の男の子が女の子よりも成績が悪くて「よりによって女の子に負けるなんて」とお母さんに叱られたりしているのを見るのは嫌だった。くだらないと思った。そういう能力は性別には関係ない。男の方が優秀でなければならないとも思わない。働きたい人は好きに仕事ができればいいし、家に居たい人は好きにいていいと思う。
 今は家庭科も共修なんだし、技術なんかも確か共修だったように思う。一人で生活をしていれば、ご飯の用意をするのはもちろん、破れた服をつくろったりするのも、コンポをつなぐのも、壊れた引き出しを直すのも、基本的には性別にかかわらず自分でやらなければならない。「男(女)だから出来ない」というのはくだらないし意味のないことだと思う。昔、「女は家にいるように、男は外で働くように出来ている」ということを言っていた男の子がいて、正直なところ、呆れた。証拠を示してみろよと思ったが、そんなことをいちいち言っても、信じ込んでいる人は、なぜこちらがそんなことで目くじらを立てるのか理解できない。議論をするだけ無駄な気がして、放っておいたけど、その言葉はとても乱暴な気がして、今も忘れない。
 十年くらい前にあることで知り合った男の子が、ある日「彼氏が出来たんだ」と教えてくれた。
 それは、会話の中に紛れてしまいそうな言葉だったけど、(もしかすると彼は紛らわせてしまいたかったのかも知れないけど)、口に出すまでには随分勇気がいっただろうと思った。私は「よかったね。どんな人なの」と何とか言うことが出来たけども、彼からの突然のカミングアウトにはやはりかなり動揺していた。でも、彼に動揺を見せたらいけないと思った。電話の向こうがどうだったのかわからないけど。
 こういうことでもう二度と動揺したくないと思ったので、それからは意識して彼に関連することを勉強していこうと思った。
 彼とはしばらく連絡が途絶えているのだけど、私はいつも彼が気軽に話を出来る人がいるのか、とても心配になる。心ない人の言葉で毎日傷ついているんじゃないかと思う。
 彼がもしスカートをはきたいと思っているなら、はいて外出できるような世の中になればいいと思っている。
 もし洪秀英が将来彼氏を連れてきても、喜んで迎えてやりたい。もちろん金子さんが彼女を連れてきても。